ポジション移動が多くてちょっとシンドイのですが、それに負けずにどれだけ
強い音を出せるか、そしてどこまで音程を正確にできるかが勝負です。
さてジーグを練習しながらも、まだちまちまと右腕の微調整を続けています。
おとといの記事で、「肩の力を抜き、弓を持った腕がそのままの形で下に
落ちるような感じで重みを落とす」と書きましたが、今日練習しているうちに、
これだけだと弓のほうに落ちていくべき腕の重みが肘のほうに戻ってきているような
印象を感じるようになりました。
そこで今日はおとといの記事の内容にもうひと味加えてみました。腕を肩から脱力させた
状態から、ほんの少しだけ肘を、回転させないようにしながら持ち上げる。このとき
肩にはできるだけ力が入らないように。
持ち上げる、といっても、あくまでほんの少し、「持ち上げているつもり」くらいの
分量です。こうして重みが肘から手のほうに「流れ込む」ようにし、中指と弓の竿の
接触圧が強くなったことを確認します。
これで今までよりも幾分、腕の重さが落ちている感覚をはっきりつかむことが
できるようになった・・・ような気がします。あとはこの状態を演奏中にどうやって
キープするか、が問題ですが。
思うに理想的な右腕の使い方、「余分な力を抜きながら重みをしっかり弓に伝える」
を実現するためには、複雑な形のヤジロベエのように、実に微妙なバランスの調整が
必要なのでしょう。そして腕をきっちり脱力させながら中空に引いたラインを正確に
トレースするようなきれいな弓の動かし方を体得するための基礎練習と。バランスの
調整はここにも書いたようにちまちま進めておりますが、基礎練習はちょっと不足。
・・・いや「かなり、だいぶ、非常に、めっちゃ不足」かも。
あと今日は左手の人差し指が弦を押さえるときの圧力がやや強くなりすぎていたのを
修正しました。2ポジや3ポジで人差し指を強く押さえ過ぎていたために他の指までが
緊張して弦に届きづらくなり、その結果他の指で生じていた音程の狂いを直すための
対策です。人差し指はもともと強い力で弦を押さえることができるのだから、
わざわざ無理に力を込めてやるようなことはせずに、なるべく軽く置く。それによって
他の指やら手首やら肘やらに余計な緊張が伝わるのを防ぐ。・・・この対策は2ポジや
3ポジだけでなく、他のポジションでも使えるように思います。
できれば明日か明後日あたりにジーグの録音をやりたいなあ・・・。
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