さて、次の4種類のリモコンアプリを試してみた。My River(250円)、PlugPlayer(450円)、JRemote(850円)、RiverMote(850円)(価格は2012年2月26日現在)。PlugPlayerのみ汎用のアプリ(DLNA規格に対応するプレーヤーソフトなら大抵操作できる)、そのほかはJ.River Media Center(JRMC)に特化した作り。
Rivermoteは正直使えない。PC側に接続のためのソフトウェアを別途インストールし、何番のポートを開放させるようウィルス対策ソフトの設定をどうこうし・・・などとPCについてある程度以上のスキルを持った上で面倒な手続きを経なければ使えるようにならない。そんなスキルはないぞ。高いくせに不親切。おまけにこのアプリのダウンロードページの説明文には「Warning : Due to the lack of library access through the JRMC API the ability to browse your entire library is NOT available in Rivermote.」などと書いてある。ダウンロードしてしまってから気づいたorz
機能制限は仕様ですってか? やっとれんわ。てなわけでRivermoteは評価対象外。
PlugplayerはDevicesボタンをタップするとメディアレンダラーおよびメディアサーバーの選択画面が出る。LAN内にあって利用可能な機器がリストアップされる。自分の場合は音楽PCがHDDに持つデータをそのまま音楽PC自身に再生させるので、レンダラー・サーバーともに音楽PCにつけた名前が表示されているところをタップすればよい。操作感はおおむねスムーズ。デザインも洗練されている。ただギャップレス再生ができない(間隔が空き、ノイズも入る)。
My RiverはSettings画面で「Access Key」(JRMC側で「ツール」 - 「オプション」 - 「メディアネットワーク」とクリックしていき、「Use Media Network to share this library and enable DLNA」にチェックを入れるとすぐ下に表示される)を入力すれば使えるようになる。デザインは正直ダサい。日本語のフォントがなんか変。中華っぽい。動作も反応が遅く、スクロールさせると滑らかに動かずカクカクする。ギャップレス再生は可能。アルバムを一覧から選び、曲一覧を表示させ、一番上の曲をタップしても再生はすぐに始まらず、いくつかボタンが出てくる。そのうちの「Add(to end)」や「Play」をタップするとようやく再生が始まる。ただしこれだけではアプリ内のプレイリストに今再生開始したトラックしか入っていない状態になる。それゆえアルバムの全曲を再生させるためにはいちいちすべてのトラックをタップして「Add(to end)」でプレイリストに加えてやる必要がある。ものすごく面倒くさい。
JRemoteの接続方法はだいたいMy Riverと同じ。初めてPCと接続するときには画面表示で案内してくれるので分かりやすい。画面デザインは素朴だが格好悪くはない。動作もスムーズ。ギャップレス再生も問題なく可能。JRMCをリモート操作したいなら、少なくとも現時点ではこのアプリで決まりだろう。高いけど。ただしギャップレス再生は必要ない、というひとであれば少し安いPlugPlayerを選んでもいいだろう。
最後にJRMCでiTunesとライブラリデータを同期させる方法について。「ファイル」タブをクリック。「ライブラリ」 - 「インポート」とたどってクリック。「メディアのインポート」と書かれた窓が出てくるので「Configure Auto-Import」を選択してから「次へ」をクリック。「検索するファイルを選択してください」と書かれた欄の右側にある「参照」ボタンをクリックし、iTunes側で「iTunes Media」フォルダに設定しているフォルダ内に作成されている「Music」フォルダを選択してから下のほうの「完了」をクリック。iTunesに新しいアルバムを取り入れたあとでこの操作を行うと、JRMC側でも新しいアルバムをライブラリに表示させることができる。
さてあとはプレイリストのインポートだが・・・。