2011年11月05日

PlayPcmWin+iTunes

去年の今時分に音楽用の静音PCを組んだが、ファイル形式と再生ソフトはそれまで使い慣れてきたaiff形式iTunesを踏襲してきた。
aiff形式は対応していない再生ソフトも多く、再生はできてもタグ情報やプレイリストをうまく読み込んでくれなかったりと、正直あまり融通の利かない形式である。またiTunesは、普及の度合いでは群を抜いているかもしれないが、PCでの音楽再生に熱心に取り組んでいる人たちの間では音が悪い悪いと言われ続けて久しい代物である。だがaiff形式はwav形式と違って、タグ情報やアルバムアートの画像をファイル自身に埋め込むことができる。またiTunesは音楽ファイルの管理がしやすく、また再生時に直感的に使えるインタフェースはたいそう優れている。そして個人的な感覚で言うならば、巷間言われているほどに音が悪いとも思えなかった。というわけで可逆圧縮だのハイレゾ再生だのASIOだのWASAPIだのをネットやら雑誌やらでちらちら見つつ、aiffとiTunesをそのまま使い続けてきた。

なのだが今回、出先で仕事の合間の暇つぶしのために書店で買った「PCオーディオファンNo.5」(共同通信社)を読んでいていささか触発され、できるだけ金のかからぬ範囲で音質の向上に取り組んでみることにした。条件はひとつ。できるだけiTunesと同等の管理・再生のしやすさを確保すること。もともと自分がPCで音楽を再生するに至ったのはまず大量のライブラリを一挙に、しかも簡便に管理し、好きなときに好きな曲を簡単な操作で聴けるようにするためであり、まあ音が良いに越したことはないが、それまで使っていたCDトランスポート&DACと同等の音質が確保できればそれでよかったからである。実際iTunesの音質は、上に書いたように自分の聴覚および環境ではそれほど聴き劣りのするものではなかった。

さて、まず再生ソフトを変えてみた。試したのはfoobar2000Winamp、そしてJ.River Media Center。foobar2000は音質に定評がある。Winampはそれほど音質上の高い評価は聞かないが、iTunesのライブラリやプレイリストを比較的簡単に取り込むことができる。そしてJ.River Media CenterはiTunesに近い、見やすいインターフェースを持ち、しかもiTunes以上に管理・再生に関して多機能である。そしていずれのソフトも、Windowsの音声処理プロセスであるカーネルミキサー・・・とやらをバイパスできるWASAPI排他モード・・・とやらに対応しているとのこと。

まずfoobar2000は早々に諦めた。音は排他モードの設定をしなくともiTunesよりよいように感じたが、aiffファイルのタグ情報を読み込んでくれない。方法はあるのかもしれないが自分には見つけられなかった。
Winampではファイルのインポートとともにタグ情報を読み込んでくれ、また階層構造は反映してもらえなかったもののプレイリストのインポートも可能だった。・・・だがせっかくのアートワークを読み込んでくれない。以前AACファイルを読み込ませたときにはアートワークも表示してくれたので、イケルと思っていたのだが・・・。「No Artwork」の四角い枠がずらずらと並ぶのを見続けるのはかなり寂しいものがあるし、インターフェイスもfooberほどのとっつきにくさは感じなかったものの感覚的にあまりしっくりこなかった。ということでこれも候補から除外。
J.River Media Centerはネットで見つけたとき、上記のソフトの中でiTunesにいちばん近そうなインタフェースが眼を引き、「おっ、これは・・・」と感じた。aiffファイルのタグ情報もアルバムアートもファイルのインポートだけででき、しかもiTunesと同様にアルバムアートをずらりと並べ、その大きさをスライダで任意に変更することもできる。・・・だがプレイリストのインポートがうまくできなかった。そしてどのようにスライダを操作してもアルバムアートがぎちぎちに詰めて並べられてしまって息苦しく見える、アルバムタイトルとアルバムアーティストをアルバムアートの下に同時に表示できない。(2012/02/22追記 : これらは改めてテストを行った結果、正しくない記述だった。2012年2月21日付の記事参照)また多機能なのはいいが設定項目が多すぎて自分にはいささか使いづらく感じた。そして30日試用可能とはいえ有料(45USドル)。使いこなせれば・・・という気もしたが、これも採用は見送り。

うまくいかんのう・・・と思いながらふたたびネットのあちこちを探してみると、「PlayPcmWin」というソフトを見つけた。WASAPI排他モード対応、および音楽ファイルをいったんすべてメモリに読み込んでから再生する(よって再生中にこのソフトによるストレージへのアクセスは一切なし)という動作が特徴のソフト。おなじみのエクスプローラーで再生したいファイル(またはファイルが収められたフォルダ)をこのソフトの大きな四角い枠内にDrag&Dropしてやり、再生ボタンを押すと、読み込みにしばし待った後に再生が開始される。
音はいい。iTunesより音がほぐれ、余裕が感じられ、空間の情報量も増したように感じる。今までよりだいぶ聴き疲れしにくそう。ただこのソフトにはライブラリ画面もプレイリスト画面もない。作者のサイトに拠れば、そうした有名どころのソフトに実装されているような機能を充実されることはそもそも目指していないらしい。再生方法はただ上のようなD&Dのみ(タグ情報とアルバムアートはきちんと読み込んでくれるが)。ネットの各所にもその点は使いづらいとの評が見られる。

だがこの「使いづらさ」は今まで使ってきたiTunesを活用してやることでおおむね解消できる。
iTunesを起動し、右上のボタンで表示を「グリッド画面」(アルバムアートが並ぶ画面)にし、聴きたいアルバムの上で右クリック、するとメニューの中に「Windowsエクスプローラで表示」という項目が出てくるのでそれをクリック。するとそのアルバムの収録曲が収められたフォルダがエクスプローラで表示される。その画面が出たのちiTunesを終了させ、あとは上の手順でもってPlayPcmWinで再生させる・・・という方法。手数は増えるがファイル探しに迷うことはなくなる。そしてフリーソフト。ありがたい。

というわけで、iTunes+PlayPcmWinの二本立てで行くこととした。まあPlayPcmWinはリモコン操作ができないので、寝ながら気楽に聴くようなときにはiTunesだけを使うことになるだろうが。「PCオーディオファンNo.5」の付録DVDに収録されていた24bit96khzのハイレゾ音源がちゃんと出力できているかを確かめるために久しく音楽PCの重石になっていたDACを久しぶりに稼動。きちんと96khzでロックされ、ひと安心しながら高音質音源をしばし鑑賞。やはり音の出方にCDより余裕が感じられるね。これを機にアンプとの接続を今までのサウンドカードからのアナログ出力(これも悪くはなかった)からDACを経由したデジタル出力に変更した。久しぶりにオーディオ的な興味が持ち直してきたかもしれない。その勢いで自分の使用機器をずらずら書いてみたりする。

○PC
【CPU】 AMD Athlon II X2 Dual-Core 240e BOX
【クーラー】 Cooler Master Hyper TX3 RR-910-HTX3-GP
【M/B】 ASUS M4A88TD-M EVO/USB3
【Mem】 CFD W3U1333Q-2G (DDR3 PC3-10600 2GB×2枚組)
【HDD】 crucial RealSSD C300 CTFDDAC064MAG-1G1(起動用SSD) WESTERN DIGITAL WD15EARS (1.5TB SATA300)(データ用HDD)
【VGA】 オンボード(Radeon HD 4250相当)
【サウンド】 ASUS Xonar Essence STX
【キャプチャ】 なし
【光学ドライブ】 なし(必要時に限りロジテック製外付けDVD-ROMドライブ)
【ケース】 LIAN LI PC-C33 [Black]
【電源】 オウルテック SS-650KM

○それ以外のハード
【DAC】 Birdland Audio Odeon-lite
【プリ】 Accuphase C-265
【パワー】 Accuphase P-450
【SP】  Infinity Kappa90

○ソフト
【OS】 Microsoft Windows7 Home Premium 64bit SP1
【再生】 PlayPcmWin ver.3.0.32 (64bit)
【リッピング】 MusicBee ver.1.2.4037
【ライブラリ管理】 iTunes ver.10.5.0.142
【PC環境整備】 Fidelizer ver.2.0
【オマモリ】Norton Internet Security ver.19.1.1.3
posted by とりぷる at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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