2006年01月31日

或るクラシック愛好家の個人的iPod&iTunes活用法。(改訂稿)

「クラシック音楽のひとりごと」管理人さんのmozart1889さんが今日の記事で、
「iPodを買った。これから使い方を研究したい」と書いておられたので、それに
便乗して、同じくクラシック音楽愛好家であるぼくの個人的な「クラシック音楽の
ためのiPod+iTunes活用法」について書いてみたいと思います。

クラシック音楽のディスクでは通常、ひとつの「楽曲」を構成するそれぞれの
楽章ごとにトラック番号が打たれています(もちろんひとつのトラックだけで
ひとつの「楽曲」を構成する場合もありますが)。したがってポピュラー音楽などと
同じ要領でiPodやiTunesにクラシック音楽の楽曲を取り込み、シャッフルの設定を
「曲単位でシャッフルする」設定にしておくと、登録されているすべての楽曲の
すべての楽章が入り混じって、てんでんばらばらに再生されることになります。

iTunes_screenshot01.jpg

←クリックで拡大します(以下同様)。

これはぼくのパソコンでiTunesを開いた画面のスクリーンショットです。ご覧になれば
お分かりになるように、ぼくは手入力によって、それぞれの楽曲を「アルバム」として、
そして個々の楽章を「アルバムの中の各曲(トラック)」として管理しています。この
方法で楽曲を取り込めば、iPodの「アルバム」画面から聴きたい楽曲を簡単に選ぶことが
できます。またシャッフルの設定を「アルバム単位でシャッフルする」設定にしておけば、
楽曲を構成する楽章を細切れにさせることなくシャッフル再生が可能になります。

ipod_config.jpg

←iPodのシャッフル設定。トップ画面から「設定」を
 選ぶとこの画面が出ます。

iTunes_screenshot06.jpg

←iTunesのシャッフル設定。画面上部の「編集」を
 クリックし、出てくるメニューから「設定」を選ぶと
 表示される画面で「再生」タブをクリックします。

さて、この方法で楽曲を管理する際、以下のふたつの条件のいずれか、あるいは両方に
該当する場合には、適切に再生させるための対策が必要になります。

(1)同じ名前の楽曲(例えば「交響曲第1番」など)を複数登録したいとき
(2)大曲など、複数のCDにまたがる楽曲を取り込みたいとき

まず(1)の場合について書きます。例えばベートーヴェンとブラームスとドヴォルザークの
「交響曲第1番」を取り込みたいとしましょう。このとき、「アーティスト」の欄に
作曲家の名前をきちんと区別して記入しても、「アルバム」欄に記入する楽曲名をすべて
単純に「交響曲第1番」とすると、iPodおよびiTunesは、「交響曲第1番」という「同じ
ひとつのアルバム」の中に複数のアーティストの曲が収録されている、と認識して
しまいます。iPod上では「ミュージック → アーティスト」の順に選択していくことに
よって、例えばベートーヴェンの「交響曲第1番」だけを取り出して聴くことも可能ですが、
シャッフル再生を行おうとすると、すべての「交響曲第1番」が区別されることなく
一緒くたになった形で再生されてしまいます。

このような動作を回避するためにぼくは、曲名が重なる場合には、「アルバム名」に
入力した個々の「楽曲名」のあとに「#XX」という個別の番号を加えて、iPodおよび
iTunesが「別々のアルバム(楽曲)」として認識するように細工しています。上の例で
言えば、ブラームスの曲を「Symphony No.01 #02」、ドヴォルザークの曲を「〜 #03」
とする、という具合にです。

もちろん「弦楽四重奏曲ハ長調」と「弦楽四重奏曲ニ短調」のように、似たような
曲名であっても別々のものとして区別できる部分があれば、「#XX」という個別の番号を
加える必要はありません。ただし例えば複数の異なる「弦楽四重奏曲ニ短調」を
取り込みたい場合などでは、やはり番号を書き加えてやる必要があります。

蛇足ながら書いておきますと、同じ曲の別演奏を取り込みたい場合にぼくは、通し番号を
「#XX-XX」のように書くことにしています。ハイフンの前の番号が同じであれば、
「同じ曲である」ことが一目で分かりますので。

次に(2)の場合について。楽曲の楽章の再生順は、各楽章の「トラック番号」に依存します。
「トラック番号」は「プロパティ」画面の「情報」タブで確かめることができます。数値の
分子は元ディスクのトラック番号そのままです。分母は元ディスクの総トラック数です。
なお「プロパティ」画面は、ライブラリ画面のトラック表示にポインタを当て、
右クリックで現れるメニューで「プロパティ」を選ぶことによって表示させることが
できます。

iTunes_screenshot05.jpg

←トラック番号はプロパティ画面の右端に
 表示されています。

複数のCDにまたがっている楽曲を取り込んだとき、「トラック番号」の数値をそのままに
しておくと、再生の順番が入れ違いになってしまいます。例えば元ディスクの1枚めに第1・
第2楽章、2枚めに第3・第4楽章が入っていたとすると、トラック番号を調整しなければ、
「1枚めのトラック番号1(第1楽章)」「2枚めのトラック番号1(第3楽章)」「1枚めの
トラック番号2(第2楽章)」「2枚めのトラック番号2(第4楽章)」のような再生順になって
しまいます。したがって楽曲をiTunesに取り込んだあとで(取り込む前は不可)、
「トラック番号」の分子の数値を楽章の並び順の通りに書き換えてやる必要があります
(分母については、実験してみた限りでは書き換える必要はなさそうです・・・が、
仮分数の形にならないように調整する必要は、未確認ですがあるかもしれません)。

(付記:訂正前の稿では楽曲の各楽章を順序どおり再生させるためには、再生させる順番に
沿って各トラックの「トラック名」に通し番号を打つ必要がある、と書きましたが、
これは取り消します。上に書いたとおり、再生される順番は各トラックの「トラック名」
ではなく「トラック番号」に依存するからです。・・・まあ、通し番号をつけておくと
「今再生しているのが第何楽章なのか」すぐに分かるという利点はありますが。)

以上のような対策を取ることによって、取り込んだクラシック音楽の「楽曲」を効率的に
管理でき、同名異曲の楽曲が一緒くたにならず、シャッフル再生の際にそれぞれの楽曲の
楽章があちこちに散らばることがなく、なおかつそれらの楽章が順序どおりにきちんと
再生される、という環境を作ることができます。ただし手入力が面倒なのが難点では
ありますが。なお、以上のような内容を手入力で打ち込む際には、iTunesがネット上の
データベースに曲データを勝手に拾いに行かないように、ネット接続を切っておくほうが
よいと思います。

さて、ついでに音楽データをPCに取り込む際に知っておくとよい点についてもうひとつ
書いておきます。ご存知のようにクラシック音楽には「アタッカ(attacca)」、つまり
楽章の間を切れ間なく演奏することがしばしばあります。また「アタッカ」とまでは
行かなくとも、前の楽章が終わったときの残響が残っている状態で次の楽章に入る
こともあります。またディスクによってはひとつの楽章の中にいくつものトラックが
切られている場合もあります。こうした曲が収録されているディスクのデータを普通に
取り込んでしまうと、楽章の間で音が「ぷち」と切れてしまい、大抵の場合興を殺ぐ
ことになります。ベートーヴェンの「第五」などは特に。この「ぷち」を取り除く
ためには、iTunes上の「CDトラックを統合」する機能を使用します。以下、例として、
あるCDの「トラック6」と「トラック7」を切れ目なく演奏させたい場合について
説明します。

iTunes_screenshot02.jpg

←CDを挿入すると「Audio CD」画面が開きます。トラックが
一覧表示されているので、マウスとCtrlキーを併用して、
切れ目なく演奏させたいトラックを選択します。

切れ目なく演奏させたいトラックが多数にわたる場合は、その一連のトラックの
うちで最初のものをまず普通にクリックし、最後のものをShiftキーを押しながら
クリックすれば、一度に選択できて手間が省けます。

iTunes_screenshot03.jpg

←続いて、トラックを選択した状態で画面上のメニューから
「詳細設定」をクリック。プルダウンで表示されるメニューの
中の「CDトラックを統合」をクリック。

iTunes_screenshot04.jpg

←画面の表示が変わり、選択したトラックが統合された
ことが分かります。このように指定してからCDのデータを
取り込めば、「統合」されたトラックはひとつの(切れ目の
ない)トラックとして取り込まれます。

注意すべきなのは、この作業はCDの音楽データをPCに取り込む「前に」行う必要が
ある、という点です。取り込んだあとでは「トラックの統合」はできません。

・・・以上、当方の使用しているWindows版のiTunesに基づいて説明いたしましたが、
おおむねMacでも同様に作業できるのではないかと思います。・・・Mac触ったことは
ないんですけど。

(2006.02.01 00:25追記)
トラック名の頭に通し番号を打つ必要の有無、および曲名が重複したときのiPodおよび
iTunesの特性について、誤った記述をしている可能性に思い至りました。当面の対策と
して、誤りを含んでいると思われる箇所に打ち消し線を引いておきました。できるだけ
すみやかに該当部分を訂正するつもりです。ご迷惑をおかけして申しわけありません。

(2006.02.01 03:37追記)
ようやく訂正作業が完了しました。疲れた・・・これで間違いはなくなったと思います。
が・・・今度は何だか文章が分かりにくくなってしまったような気もします・・・。
posted by とりぷる at 16:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は、拙ブログにコメントを有り難うございました。
とても勉強になります。一生懸命読みました。
早速実行してみようと思います。
ただ、iTuneの自動取得も便利ですね。CDを挿入するだけでアルバムから作曲者から、何でも分かってしまうのがスゴイですね。
ITの進歩について行けない中年にはビックリすることがおおいです・・・。

どうも有り難うございました。
Posted by mozart1889 at 2006年01月31日 23:20
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