2008年11月24日

中国・東北地方鉄道旅行記 (その5)

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第3日(11/15)行程

江津0602--[三江線・普通]--0918三次
三次1002--[芸備線・快速みよしライナー]--1128広島
広島1137--[山陽・東海道新幹線・のぞみ20号]--1533東京
東京1612--[上越新幹線・MAXとき333号]--1817新潟
新潟1844--[羽越本線・特急いなほ11号]--2038鶴岡

午前5時。携帯のアラームでどうやら無事に目覚め、荷物を片付けたあとで朝食。5時40分ころ階下へ降りていくと、なんと宿のオバチャンがこんな早い時間に見送りに出てくれていました。前夜言われたのは「鍵を開けておきます」ということだけ。こんな時間に出立するのだから見送りなどなくて当然と思っていたら・・・おかげで旅程3日めを気持ちよくスタートすることができました。大感謝。

まだ陽の昇らない江津の町を、道沿いの商店の看板なぞを眺めながら歩く。さすがに少しひんやりはするものの、事前に予想していたよりずっと暖かい。

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未明の江津駅正面。

ほどなく駅に到着。駅舎内部に電灯は点っているものの、事務室はまだ仕事を始めておらず、ガラス窓にはカーテンが下がっている。改札脇に幾種類かの観光パンフレットが置いてあったので母への土産に頂くことにする。そのうちの一枚には「石見に来て石見神楽を観ずに帰るはもったいない」・・・スイマセン。

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改札口の向こうに見えるのは06時17分当駅始発の益田行き普通列車。それにしてもステンレスの改札口の光沢が誰もいない駅舎内をよけいに寒々しくさせているような・・・。


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三江線は駅舎からもっとも遠い3番ホームから発車。ぼんやりとした明かりが点る跨線橋を渡ります。


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3番ホームで出発の時刻を待つ三江線始発列車。


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写真を撮っていると運転士さんが運転席からホームに降りてきました。朝早くからお疲れ様です。


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三江線の時刻表。白い、実に白い・・・。


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車内はボックスシートが3分の1、残りがロングシートです。

女声の録音されたアナウンスが流れ、列車は江津駅を定刻06時02分に出発。乗客はぼくのほかに男性とオバチャンが一人ずつの計3人。照明の照り返しを両手で遮りながら窓の外を窺いましたが、家々の間を通過しているらしいという以上の詳しいことは分かりません。もう少し進むと進行方向左手が開けて江の川が現れ、水面のわずかな光の反射を見せたところで江津本町到着。薄暗い明かりが点る待合室だけの駅で、近くにやたらと明るい光を放っている自販機があるほかには人の生活している気配はありません。江津本町を出発して次の千金駅へと向かっている間に、左手前方の山々の稜線のごく一部が彼方の光によってわずかに赤く浮かび上がるのが見えました。千金駅でオバチャン下車。この駅を過ぎたころには、江の川に沿ってやや薄い霧が延々と立ち込めている様子が徐々に見えてくるようになりました。

川平駅で思いがけず6人から7人くらいの女子高校生の一団が乗車。確か一人の持っていた鞄に「島根中央高校弓道部」と書かれていたように記憶しています。部活の朝練か何かでしょうか。彼女たちの何人かは乗車後しばらくはあれこれと会話を交わしていましたが、やがて眠気に抑えられたのか静かになりました。田津駅で女子高校生がもう一人乗車。鹿賀駅で男性下車。そして浜原06時29分発の山陰本線経由浜田行き列車と行き違う石見川本駅で女子高校生の一団はすべて下車してしまい、車内はぼく一人だけの貸切状態となりました。以後、誰も乗らずもちろん誰も降りない駅にディーゼルの単行列車は丁寧に停まっていきます。あたりもだいぶ明るくなってきました。女子学生の眼を憚って使えなかったカメラを取り出し、時には車内を前後に移動しながら車窓の風景の撮影を開始しました。

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木路原-竹間の進路左手に見えてきた江の川。



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木々の間を抜けて竹駅に到着。駅の向こうは霧でよく見えません。



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竹駅出発。レールも煙って見えます。


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乙原の集落に差し掛かりました。遠くの家々は霧に隠されています。


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乙原-石見簗瀬間。曲がりくねるレール。傍らにはいささか貧弱な道路。通行する車はほとんど皆無です。


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石見簗瀬駅。木造の古い駅舎が手を入れられつつ使われています。しかし乗客はなし。


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石見簗瀬-明塚間。江の川の流れに沿って線路もカーブします。


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明塚-粕淵間。江の川はこの近辺では粕淵の集落に向けていびつなΩ(オメガ)形を描くように大きく屈曲しています。


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明塚-粕淵間。霧の向こうに紅葉が見えます。


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第一江川橋梁で江の川を渡ると、ほどなく粕淵駅に到着します。


IMG_1114.jpg粕淵駅。駅の両側の斜面に沿って、新しい家屋も割合多く見られました。


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浜原駅に到着。ここで05時48分三次発江津行きの列車と行き違います。

ところで時刻表を見ると、ここ浜原で行き違った江津行きの列車は07時45分着、同46分発。ぼくが乗っている三次行きの列車は07時46分着、同47分発。・・・つまり曲がりくねる三江線の中間近くにあるこの駅までお互いの列車が1分以内の精度でダイヤをきっちり守ってこなければ、スムーズな行き違いはできなくなるはずです。それに気がついたときには・・・さすがに唸りました。さて行き違いを済ませた列車は三次に向けてさらに進みます。ここから口羽駅までの区間は三江線ではもっとも遅く、1975年(昭和50年)に開業した区間です。新しい工法で造られている線路はいったん江の川の流れから離れ、沢谷駅を過ぎてから大きくカーブを切り、登矢ヶ丸山の下を直線的なトンネルで一気に抜け、再び江の川の側に出ます。

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沢谷駅到着。男性がひとり列車の到着を待っていました。


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潮-石見松原間。山裾をスムーズに抜けるため、短いトンネルを断続的にくぐります。


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石見松原出発後、車内後部から撮影。ここから江の川の川幅は狭まり、両岸の地形も急峻になってきます。線路はいくつものトンネルをくぐり、時には橋梁で川を跨ぎ越えながら続いていきます。


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宇都井駅到着。家々がはるか下に見えるのはこの駅がこのような特殊な構造をしているからです。


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宇都井-伊賀和志間。宇都井駅を出た列車はすぐにまたトンネルに入り、出た直後に江の川を渡り、そこからさらに長いトンネルに入ります。


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伊賀和志駅到着。このあたりから少しずつ乗客が増えてきました。勤め人や学生の姿は見えず、三次方面に出かけるオバチャンたちの利用が中心です。


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伊賀和志-口羽間。石見松原から数えて三度江の川を渡ります。


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口羽-江平間の紅葉。


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江平-作木口間。


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作木口-香淀間。大きなカーブを通過中。窓に顔を押し当てて前方に眼をこらすとこれから通っていく線路が見えます。


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香淀駅。


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式敷駅。


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信木駅停車中。


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船佐駅。待合室は妙にホームから離れています。かつてこの駅に列車交換設備があったことの名残だということです。


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長谷駅。元は仮乗降場だったこの駅はいわゆる「秘境駅」として有名ですが、車内から見た限りでは、周囲は空間的に開けていて、近くに数件の民家があり、狭いながらも道も通っていて、あまり日常と隔絶した場所にあるような印象は受けませんでした。


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車内から見た長谷駅待合室。


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粟屋-尾関山間。山あいの地を抜けて三次市に入ると、このような霧でけぶった茫漠とした光景がしばらく続きました。


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尾関山駅。


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三次駅到着。この列車は44分停車ののち石見川本行きとなって折り返します。


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三江線の発着する三次駅0番ホームは1番ホームの広島側終端を切り欠いて作られています。


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駅舎まではこのように距離があります。雨の日などはちょっと辛そう。この日は曇り空で霧が出ていましたが雨は落ちてこなかったので幸いでした。


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三次駅1番ホームから東向き、塩町方面。

次に乗車する芸備線の快速みよしライナー広島行きの発車までは44分の待ち合わせ。改札を出て駅正面を撮影するついでに何か腹に入れられるところはないか探すことにしました。

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三次駅正面。


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駅前広場。


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お誂え向きに駅に併設されたラーメン&お好み焼き店が営業していました。さっそく入ってチャーシューメンを注文。味は・・・まあまあでした。


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昨日訪れた備後落合駅へ向けて芸備線を走ることを生業としている車両たちが3番ホームのさらに向こうに留置されていました。

腹ごしらえが済んだところで乗車した快速みよしライナーは定刻の10時02分に発車。三次駅では曇り空でしたが広島に向けて甲立、向原と停車しながら走っているうちに日差しが戻ってきました。

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志和口駅で行き違いのために停車する快速みよしライナー。この頃にはご覧のように青空が見られるまでになりました。

広大な貨物ヤードを左手に見ながら列車は定刻より1分遅れの11時29分に広島に到着。ここからは新幹線2本と在来線特急1本を乗り継いで、友人の住む山形の鶴岡に向けて大移動です。乗り換えの時間的余裕は8分。ちょっとせわしない気分です。

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N700系のぞみ20号で・・・


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定時15時33分に東京到着。木次線は81.9営業キロに2時間37分、三江線は108.1営業キロに3時間16分、のぞみは894.2営業キロに3時間54分・・・。


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広島では晴れていましたが東京ではまた曇り空でした。


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ここから39分の待ち合わせで16時12分発の上越新幹線・MAXとき333号に乗車します。


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20・21番ホームの喫煙所。これは遠い、これは狭い、コレハヒドイ。・・・ええ、ぼくも使いましたけど。

上越新幹線に乗る前に乗り換え改札口近くの売店で鶏の照り焼弁当を買って車内で食べました。ゴハンの上に大ぶりの照り焼の切り身、ゴハンの間に鶏そぼろ。そこそこウマカッタ。

で、18時17分新潟到着。27分の待ち合わせで今度は18時44分発の羽越本線特急いなほ11号酒田行きに乗車します。

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新潟駅在来線跨線橋。


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特急いなほのフロントフェイス。


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待ち時間にホームにあった蕎麦屋さんで山菜蕎麦を食べました。370円ナリ。何か昨日からやたらに蕎麦食ってるな・・・。


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定刻より1分遅れて20時39分に鶴岡駅到着。


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鶴岡駅1番ホームの行き先表示・・・東北人の複雑な思いが感じられるような気がするのはぼくだけ?


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夜の鶴岡駅。駅名の横には庄内の代表的な地酒のでっかい看板。

このあとは出迎えてくれた当地の友人とともに近くの焼肉屋さんで久しぶりに酒を酌み交わし色々と語り合いました。明日は丸一日鶴岡に滞在し、友人の案内で観光に行く予定です。

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「でんきぶらん」なる見るからに怪しいお酒。友人はよせばいいのにこれを頼み、翌日「悪酔いしたあ〜」などと言うとりました。

お遊びでGoogleマップの路線検索機能で出る画面を素材に使ってこの日の大移動のルートのアニメーションGIFを作ってみました。ちょっと重たいかもしれませんがご覧になりたい方はこちらへどうぞ。


posted by とりぷる at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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