2008年11月21日

中国・東北地方鉄道旅行記 (その2)

第1日め(11/13)、続きです。


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岡山駅は多方面の列車が発着する山陽有数の大ターミナル駅です。通路の表示をよくよく読まないと間違えそう・・・。


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これから乗る津山線快速列車の風貌。ここからまたディーゼルの気動車です。小さい頃はよく気動車に揺られて田舎の祖父母のところに遊びに行っていたので、気動車のエンジン音はぼくにとっては郷愁を覚える響きです。


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正面の窓から前方を眺めつつ、ゆっくり発車時間を待ちます。

津山線快速列車は他の列車の遅れのため、接続待ちで約2分遅れて発車。しばらく走っていると小高い山々が徐々に迫ってきます。途中金川、福渡、弓削、亀甲(かめのこう)の各駅に停車しながらディーゼル列車はきびきびと走り(吉備の国を走るだけに・・・ゴメン聞かなかったことにして下さい)、1時間少々で津山駅に到着。遅れはうまく解消され、定刻での到着でした。

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津山駅のホーム。しっかりした造りのほどよく古びた建造物が、おそらく国鉄時代からのものと思われるのりば案内板とともにいい味をかもし出しています。


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津山駅正面。背後に山々を従え、堂々とした風格をたたえています。ただこの駅舎が背後に抱える広大な敷地は、現在その一部しか使われてはおらず、この駅がたどってきた栄枯盛衰の歴史を感じさせます。


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駅舎に入り天井を見上げると、見事な天井画が描かれています。こちらはおめでたい鶴の絵。


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こちらは川辺で楽しげにしている音楽家と小人たちの絵。津山東高校の生徒さんたちが製作したと記されています。

次に乗る因美線智頭行きの発車は11時37分、40分ほど時間があるのでここで昼食を摂ることにしました。駅正面から見て右手の、商店街があるらしきところをしばらく歩いているとお寿司屋さんを見つけ、そこでちらし寿司定食を食べました。いい塩梅の味加減の酢飯に十分な量の具材が乗ったちらし寿司に、小ぶりのカキフライふたつと味噌汁がついてお値段800円ナリ。十分楽しめました。板前のオッチャンに「このへんは盆地だからこのごろは冷えるんじゃないですか?」と訊ねたら、「こないだは朝3度まで下がった。でもまだ例年に比べると暖かい」との答えが返ってきました。その後お茶を頂きながら今回の旅程の話などをしているうちに出発の時刻が迫ってきたので勘定を済ませ、「ごちそうさまでした」とお礼を述べて店を辞しました。

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発車を待つ智頭行きの列車。単行での運行です。車内は3分の2がロングシート、残り3分の1は4人掛けのボックスシートになっています。

実は上の津山駅の駅舎の写真を撮影している最中に、デジカメの液晶画面に電池の残り容量を警告する表示が出ました。こないだの撮影予行演習のあと、残り容量の表示が減らなかったので、まだまだ大丈夫だろうと考えて充電していなかったためです。知和と美作河井で十分写真を撮るためには無駄撮りはできないな・・・といささか心配しつつ、ふたたび車中の人となりました。

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車窓からの眺め。津山駅を出てしばらくはこのような手前に田んぼ、向こうに山という景観が続きます。紅葉のピークはもう少し先のようでした。

津山駅から五つめの駅は三浦というホームと吹きさらしの待合室だけの駅でした。この駅を出発するとき、去り行く三浦駅を列車の後部から眺めていると・・・走り去る列車が巻き起こす風で線路脇の木々の線路にかからんばかりの枝が揺さぶられ、枯葉がいっせいにパーッと舞い散り・・・素晴らしく美しい瞬間でしたが、電池切れを恐れてシャッターを切ることができませんでした・・・惜しいことをした。

さて列車は順調に走り、12時10分に知和に到着・・・しますがここではまだ降りません。一度もうひとつ先の美作河井まで行って下車し、そこから一旦津山行きで引き返して知和に下車。さらに折り返して智頭に向かう予定です。一方通行の乗り方よりこの方が時間を有効に使えるためです。・・・もちろん知和-美作河井間は3回通ることになるので、片道2回分はちゃんと別途料金を支払いましたよ念のため。

12時16分、今日の第一の目的地、美作河井駅に到着です。降りたのはぼく一人。

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ホーム側から見た駅舎。赤いトタン屋根が秋の日差しに映えます。手前の線路は列車の行き違いに使われていたもののようですが、すでに使われなくなって長い時間が経過している様子でした。


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出札口から駅舎出入り口を通して駅舎の前の光景が窺えます。こうしてみると駅舎が何か不思議な力をたたえたトンネルのように見えてきます。


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駅舎内部。壁面は大部分がベニヤ板で補強されていますが、発券窓口や手荷物預かり窓口の周辺は昔のままに残されています。


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駅舎正面。入口の庇は最近造り直されたもののようですが、古い駅舎本体と違和感を与えないように配慮されています。


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駅舎入口の脇には当地の鉄道開通70周年を記念した石碑がありました。


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地元の方々によってこまめに掃除がなされているらしく、駅舎内構内駅正面いずれも非常に清潔に保たれていました。

・・・というところで無常にも「バッテリーを交換してください」の表示。予備のバッテリーはなく、今日はこれ以上の撮影はできないこととあいなりました。

さてこの駅で過ごす時間は次の津山行きが来るまでの1時間13分。まだ時間があったので、訪問者用の駅ノートにちょこちょこと書かせてもらってから駅周辺を探索することにしました。駅を出るとすぐ右手に下っていく坂があります。それを道なりに下っていき、小さな橋を渡ると片道1車線の整備された道路(県道6号線)に出ます。地元の建築業者の物置き場らしい建物を右手に見ながら鳥取県境に向けて少しだけ歩きましたが、他にはいくばくかの集落、県道はどちらのほうを向いても山の間に吸い込まれて消えていく光景を見て、早々に引き上げることにしました。

坂の途中に線路の下をくぐるトンネルのようなものがあって、「転車台はこちら」という案内表示がありました。実はこの駅に置かれていた観光パンフレットを見て初めて知ったのですが、この駅の傍らには冬季に使われるラッセル車を方向転換させるために使われていた転車台の遺構が残されています。案内に従ってトンネルをくぐると、すぐ湿気の多い獣道のようなところに出ます。空中にふわふわなびく蜘蛛の巣を気にしつつ、日陰に入ると急に寒さを感じる道を5分ばかり歩くと転車台のある場所に出ました。実のところこの場所は駅のホームの津山側の終端からは眼と鼻の先にあり、線路を横切ればすぐのところにあるのですが、万が一のことを考え訪問者が線路を横切らないようにしているのでしょう。転車台とレールの間にもロープが張り渡されていました。・・・しばらくの間、かつては人が力を込めて動かしたであろう、両端に把手のついた転車台を眺めたのち、来た道を戻りました。

定時13時29分にやってきた津山行きに乗車し、知和駅に戻ります。知和駅には5分後、13時34分着。美作河井駅と同様に、ここでも下車したのはぼく一人だけ。これから智頭行きの次の列車が来るまでちょうど1時間あります。まず出札口をくぐり駅舎内に入ると最初に眼についたのが・・・天井を覆うちぢれた蜘蛛の糸とそれにくっついた多量の虫の死骸。ちょっとこれには閉口しました。ただこの駅では駅舎内部の壁面が美作河井駅のように修繕されておらず、下部が板壁、上部が塗り壁という造作がそのまま残されていました。

駅正面からはまっすぐに側を走る県道へと降りていく道があります。降りたところにはまだ新しい家が1軒建っており、その傍らに自販機がありました。コーラのペットボトルを買って戻る際正面から見た駅の姿は美作河井駅よりなおいっそうこじんまりとした、可愛らしいとでも形容すればよいような印象がありました。

写真を撮ることもできないので時間が余りました。せっかくなのでここにも置かれていた駅ノートをひととおり読み、自分も少し書き込んだところで、近くの農家の方らしいおばあちゃんが杖をつきながら駅の前を通りかかったので挨拶をしたら、そのおばあちゃんと駅舎の中で10分ほど雑談をすることになりました。米は作っても今はあんまり金にならんしなあ、農機はちょっとしたもんでもすぐに百万単位のお金がかかるしなあ、でもご先祖さんからの田んぼじゃから手放すわけにもいかんわなあ、あんたのところは暖かいから二毛作なんかするんかのう、あれを続けると土地の力がなくなるけのう、休みに旅行ができるようなら堅いところに勤めとるんじゃのう、ええこっちゃ・・・とまあそんな感じの話でした。おばあちゃんが立ち去ったあと、駅ノートの書き込みを終え、ふと外を眺めると、先ほどのおばあちゃんが坂の下のほうで別のおばちゃんと話し込んでいました。

定時14時34分に智頭行き到着。何かの行事でもあったのか、先生に引率された小学生の一団が車内にいましたが、彼らは次の美作河井駅でみんな降りてしまい、ぼくは残った少数の客とともに長いトンネルを抜け、鳥取県に入りました。そこからほどなくして15時06分智頭到着。疲れが来てうとうととしていたので、他の乗客から「終点やで」と言われるまで着いたことに気づきませんでした。

ここからは16分の待ち合わせで岡山から智頭急行線を経由してやってくる特急スーパーはくと7号倉吉行きに乗車します。ちなみに現在の因美線は、智頭-鳥取間でこそ岡山や京都と鳥取や倉吉を結ぶ智頭急行線経由の特急がたくさん運行されていますが、智頭-津山間はかつての陰陽連絡線の役割を奪われ、少数の普通列車のみが運行される閑散区間となっています。・・・さて駅舎を入ったり出たりして時間をつぶしたのち定時に到着した特急に乗車。せっかくなので一番前の車両に乗りました。

鳥取で特急を降り、9分の待ち合わせで16時03分発の快速とっとりライナー米子行きに乗車。途中の停車駅には「山陰本線でもっとも古い駅」御来屋駅があったのですが、いささか疲れていたし写真も撮れないのでここはスルーしてそのまま米子に向かいました。米子では当地にて勤める姉と待ち合わせて魚ものを出す料理屋さんで夕食。3000円のコースでしたが盛りだくさんで楽しめました。宿はせっかくなので当地の皆生温泉に。風呂はそこそこ。米子駅構内のコンビニで仕入れておいた焼酎と土産物屋で見つけたナントカという魚入りの竹輪で寝酒をたしなんだのち、持参したiPodとパソコン用の小型スピーカーで小さくジャズを流しながら床に入りました。

明日は07時33分発の出雲市行き普通に乗車です。


posted by とりぷる at 00:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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ではまた来ます。
Posted by ホテルマン at 2008年11月21日 09:45
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