2009年11月28日

45度の効用。

今日は地元の工房さんで弓の毛を交換してもらった。帰ってきた弓に松脂をしゃわしゃわとすり込んでいざ練習。「・・・持ちにくい。」新しい毛に変えて、フロッシュの位置が弓先側にずれるため、親指が慣れた地形で踏ん張れずがくがくしている感じ。しばらくいつもと同じような弾き方で弾いてみたがなかなか改善せず。

というわけで今日は弓の毛のコンディションに左右されにくい持ち方を考えることにし、ものは試しでどこかのサイトで書かれていた「右手甲は45度内側に」を試してみた。実は以前にも何度か試したことはあったのだが、なんか弾きにくい、腕がねじれてる感じがする、等々の言い訳をつけて断念している。

しかしきょうはなぜか違った。右手甲を45度くらい傾け、かつすべての指が弓上でしかるべき位置をできるだけキープし続けるようにしてみると・・・「あれ、これで中指を止め具にして腕ぶらんとしたらダウンボウになるやん。これまでより重みの乗せ方がずっとラクチン」・・・これまで身体全体を使った脱力の仕方を自分なりに考え続けたことがいい方向に作用したのだろうか。そう考えるとちょっと嬉しい。

あとこの持ち方で非常に重要だと思うのが、「手の甲の角度はそのままキープ」ということ。こうすることによって弓の返しの際に中指が適切に踏ん張って弓に重さを伝えてくれるし、返しの間の道中でも弓圧・軌道・速力等がキープしやすい。・・・今後しばらくはこの形を崩さないようにゆっくり練習するつもり。いまやってるバッハ2番のサラバンドなど型を身に付けるのによさそうである。

ついでに書いておくと・・・手の甲の角度は具体的には「弓の尖端を弦に置いたときの手の甲の角度をそのまま手元に持ってくる」のがよいように今日の練習では思った。そういや曲を弾いているときでも弓先になると手の甲を傾けた持ち方になり元弓に近くなるとまたその角度がなくなる、という持ち方をずっと続けてきた。この点がシンプルになってくれればよいと思う。
posted by とりぷる at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | チェロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする